“男性看護師が増えない理由の1つが、「男だからっていう理由だけで、ICU(集中治療室)や手術室に配属になることが多いから」だと、知人たちは指摘していた。 私の父が、数年前に心臓のバイパス手術で緊急入院したときにもそうだった。入院当日からICUに入れられたのだが、そこにいる看護師さんも全員、男性だった。 「男だから体力があるだろう」「男だから機械に強いだろう」「男だから緊急時にテキパキと動けるだろう」─―。 そんな「男性へのイメージ」から、ICUに配属になるのだという。 ところが、多くの男性の看護師さんたちは女性の看護師さんたちがそうであるように、「患者さんの回復する過程に寄り添いたい」との思いから、看護師になる。手術や治療を受け、たくさんの不安を抱える患者さんたちが少しでも元気になるように、少しでも笑顔になるように、患者さんたちの家族が少しでも安心するように、力になりたい。 その看護師という仕事に対するパッション(情熱)を発揮できる場が、ICUに配属されると遠のいていく。 「女性の場合は、経験を積ませたいとの病院側の意図からICUに配属になったり、希望を出せばほかの課に戻れたりするのだけど、男性の場合は難しい」 「うちの病院もそうだった。せっかく看護師になったのに、『自分は何のために看護師になったのだろう?』とキャリアの目的を失ってしまったり、バーンアウトしたりして。辞めちゃう人も少なくない」 「もっと気の毒なのが、病院側の期待通りの仕事ができないと、『男のくせに』と非難されたり、逃げ場を失ったりしてしまって。ただでさえストレスのかかる職場なのにね」”
— 「私は“オネエ”じゃないの!」 黒一点の彼らが抱える「男性問題」の深淵:日経ビジネスオンライン (via rajendra)


